ARTは、様々な依存症の治療・研究のために、2019年10月よりスタートいたしました。依存症に対する効果的な治療の構築、およびその効果検証を行っています。

主な研究内容

(1) アルコール依存症の集団療法
 ARTでは、アルコールの問題で悩む患者さんのための回復プログラムに取り組んでいます。
 アルコール依存症に対する集団療法の研究では、従来アンケート調査によってアウトカムを評価されることが一般的ですが、ARTでは脳波などの神経生理学検査や脳血流検査などの生物学的指標をアウトカムに用いることで、より妥当性が高い効果判定を行い、また集団療法の実施に生物学的な妥当性を付与することを目指しています。
 集団療法の効果検証として、ミスマッチ陰性電位などの神経生理学的検査、光トポグラフィ、脳血流検査SPECTなどの指標を用いて、効果検証を行っています。

(2) 他チームとの共同研究・提携病院との連携
 認知神経生理研究チームや認知行動療法研究チームなど他の研究チームと連携し、依存症回復プログラムの構築、その効果研究に取り組んでいます。また、提携病院の依存症専門病院の医師と連携し臨床研究に取り組んでいます。

★研修医・学生の皆さまへ★

 薬物依存症・プロセス依存症(ネット依存・ギャンブル依存)は、これからの臨床研究でとても注目されている分野です。依存症の臨床研究にご興味のある皆さま、ぜひ私たちとARTで研究活動してみませんか。