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 精神力動的精神療法(psychodynamics psychotherapy)とは、精神分析理論を用いて患者の精神病理の理解と治療を実践していく精神療法です。我々は誰に好きになったり嫌いになったり、愛おしくなったり憎しみを抱いたりするなど、常に様々な感情の揺れ動きが起きます。それが時にコントロールできなくなると不眠や食欲不振などの症状が現れることがあります。それはなぜでしょうか?なぜそのような感情の揺れ動きがいつの間にか身体に影響を及ぼしてしまうのでしょうか? 
 精神力動的な理解の中に私たちはその答えを探そうとしています。


 精神医学的治療において、精神療法は重要な精神医学的治療の柱です。昨今の精神医学において精神力動的理解・診断は消え失せていますが、S・フロイトが創始した精神分析は現在まで脈々と引き継がれていることも事実であり、自我心理学・対象関係論・間主観性理論・関係精神分析理論など多岐に発展・変化してきています。そしてそれらはすべて精神療法の実践によって構築された理論であり、何よりも構造化された精神療法の実践が研究を進めるうえで最も重要です。

 

 当研究チームでは定期的な症例検討会を実施して技法や理解を深めると共に、積極的に学会へ症例報告をしていきます。また適宜関連文献も抄読し、精神力動的精神療法の理解を深めていきます。
 加えて今後は生物学的指標と精神力動的な概念(防衛機制や転移など)との関連も視野に入れ、さらなる精神力動的理解の発展を目指します。精神力動的精神療法に興味のある先生方、学生の皆様、大歓迎です。共に学びを深め、精神療法の醍醐味を味わいましょう。


 

福島県立医科大学医学部 神経精神医学講座
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